「じぞう氏」は約25年に及ぶ闘病の末、2013/05/27朝に亡くなられました。50歳でした。
この記事の後10年に渡り、進歩するIT機器やネットゲームを見守り続けておりました。
20〜30歳台まだ体が動いた頃は、アーケードゲームやパソコンゲームの作曲を何タイトルも担当されました。
カオスエンジェルズ(アスキー)、イシュラル(電波新聞社)、ミッドナイトランディング、レインボーアイランド、フェアリーランドストーリー(タイトー)など。
電波新聞社ではミスターJIZOUのペンネームで記事を執筆されました。
故人のご冥福をお祈りいたします。


 記者クラブ閉鎖のため記事部分のみ切り出してミラーしました(無断掲載)。

 国内ニュース
[シリ]ハンデに負けるな!プレイヤー紹介
 ハンデを負いながらもリネージュを楽しんでいるじぞう氏をご紹介します。
2003.01.19 なしもと ID:**ADMIN**   

今回ご紹介する"じぞう"氏は現在、脊髄小脳変性症という原因不明の病気と闘っています。
脊髄小脳変性症とは小脳が萎縮して運動障害を起こし、体の動作が日増しに鈍くなっていく病気です。そんなハンデを負いながらもリネージュを楽しんでいる、じぞう氏と友人のいとっち氏(共にMM勇限団血盟)にお話を伺いました。



:記者 :じぞう氏 :いとっち氏)

:いつ頃からリネージュを始めたのですか?
:半年前くらいからです。

:リネージュを始めたきっかけはなんですか?
:いとっちさんに教えてもらいました
:体の動きが非常に鈍くて、正直アクションゲームは無理かと思ってたんですが。

:リネージュをやってみてどうですか?
:面白いです。いとっちさんやクランの皆に助けられています。

:クランの皆さんはじぞうさんの事情を知っておられますか?
:みんな知っています。
:いとっちさんには迷惑ばかりかけて・・・

:リネを始めた時は勧誘されて別のクランに入っていたのですが、事情を知っているうちの方がサポートできると思って。
:皆さんでサポートしているのですね。
:手足が不自由なため、彼はキー入力が遅いので対人での取引が非常に難しいのです。そこで、彼がオーレンで集めた原石やランメタをクランで買い取ってました。

:今はオーレンは卒業して、蜘蛛やSPオークを狩っています。
:現在、オーレンで稼いだお金でLvも34になったしFullzelになったので次の狩場を色々案内して探しています。

:この前アトゥバオークからオークアミュ貰った^^
:彼、レア運あるみたいで。ライカンがDAI出すよっていったらTIのライカンから出すし、オークアミュ欲しいって火田村行ったら1時間で出すしw

:おお、羨ましい
:どっちも始めての狩場で。
:今度はオーがベルト欲しい
:出しそう^^;
:そんな気がします・・・(^^;

:狩りは1人で行くのですか?
:はい、たまにいとっちさんと同伴で
:初めての狩場はPT組んで案内するけど、1人が多いね

:リネージュで今後挑戦してみたい事はありますか?
:もっと強い敵やBOSSと戦ってみたいです。
:やる気だね(^^

:始めたばかりの頃店屋で切り殺されて悔しくて
:SKT名物 道具屋かな(^^;
:初心者は必ず通る道ですね^^;

:後、ギランでも1回
:でも、今はじぞーさん瞬殺はされないよwもうレベル34だし
:PKKに
:おぉ、頑張ってください
:うい

:Fullzelになったから色々な所に行けるし、色々な事が出きるね
:行きたいねー、早くLv40超えたい!!

:リネージュでお友達は増えましたか?
:じょじょに
:彼の場合はコミュニケーションに時間がかかるからね・・・対人取引の時なんかキー入力してる間に居なくなったりして(^^;
:なにしろタイプが遅いんで

:良く使う文面を辞書登録すべしw「zel 1枚ください」とか
:「スキンお願いします」とか^^
:ですね

:記事になれば見てくれた人は事情をわかってくれるかも
:少しでも彼がプレイしやすくなればな、と思います。

:中には心無い人もいるので心配な面もありますが、いとっちさんやクランの皆さんがついてるから大丈夫ですね。
:任せてください!
:うちのクランは最高です

:じぞうさん本当に楽しそうですね^^
:リアルでは自由にならない体も、リネージュでは自由に動けるから楽しいです。仲間もいるし、励みになります。

:では最後に読者の方にメッセージをお願いします。
:継続は力なり
:リネは自由度が高くて、色々な遊び方があるなーって彼を見てて思いました。誰もが社会人で時間がないなど、なんらかの制約があって諦める事もあるかもしれないけど何でも頑張ってみる価値はありそう、そう思います。

:これからも是非頑張ってください
:ですね、自分も皆もハンデに負けるな!




リネージュも現実の社会と同様に様々な立場の人がいます。今回のじぞう氏と同じように身体的なハンデを持ちながらも一生懸命リネージュを楽しもうとしているプレイヤーも決して少なくないと思います。キャラクターの見た目では決してわからない事ですが、画面の向こうにいる人には様々な事情があるのだという事は忘れてはいけない事かもしれません。


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